歯医者の選び方について歯科コンサルタントが真剣に考える

歯医者の選び方を、歯科コンサルタントとしていくつもの歯医者を見てきた経験と実体験から解説しています。
腕がいいのはもちろんですが、安心して通うことができる歯医者を選ぶためにも、3つのポイントをおさえておきましょう。

歯医者の選び方を真剣に考えるきっかけは…「歯が割れた!」

ある日、歯をグイッと食いしばった拍子に奥歯から「バリッ」と音がしました。

その時は「何か歯に当たったか、硬いものを噛んでしまったかな?」くらいにしか思っていなかったのですが、時間が経つにつれ違和感が…。

よくよく口の中を見てみると、どうやら歯が割れていて、歯の一部がグラグラしているではありませんか。

ふと、以前カフェで40代~50代くらいの主婦の方が話していた言葉を思い出しました。

「骨は折れても治るけど、歯は治らないから大事だよね」

その時も「たしかにそうだよな」と横で聞いていたのですが、歯が割れたことでより一層「本当にそうだよな…」と強く実感します。

奥歯が一部割れてしまったことで、歯医者に行くまでの間、食事は食べやすいヨーグルトやフルーツのみになりました。

米や肉などは面倒だし、噛んだ拍子に歯がさらに割れたら、悪化したらどうしよう…と不安でいっぱいでした。

どんな歯医者を選べばいいの?

歯のトラブルが起こったとき、どんな歯医者を選べばいいのかわからないと誰もが不安になります。

私も、「歯が割れた、どうしよう」「最悪、抜歯なのかな…」という不安に襲われました。

歯科コンサルタントという職業柄、歯医者さん達から色々な症状や治療方法を聞いてきましたが、自分でも「どう治療すればいいのかな」「どこの歯医者に行けばいいのかな」とはじめて真剣に悩みました。

難しそうな治療を親身になってやってくれる歯医者さんは、たくさん知っています。

治療がうまい、居心地がいい、綺麗に治せる…といった歯医者さんも全国にはたくさんあります。

ただ「家から遠いし通えるかな…」などいくつかの不安があって、今回、歯医者の選び方について改めて考えました。

歯医者の選び方

歯医者を選ぶにあたって、私が特に不安に感じていたのは以下の3つです。

  • すぐに「歯を抜くしかない」と言われたらどうしよう
  • 治療に対して最大限の努力をしてくれるだろうか
  • こちらの状況を聞いて、治療方法などにいろんな選択肢を出してくれるだろうか

そこで、以下のポイント3つを押さえた歯医者を選ぶことにしました

Ⅰ)姿勢

こちらの話をしっかり聞いてくれそうか、臨機応変に対応してくれそうか

Ⅱ)治療の選択肢

歯を抜く以外の選択肢をいくつか用意して、最大限の努力をしてくれそうか

Ⅲ)実費での治療となった場合、保証制度はあるだろうか

実費治療は高額になりやすいため、万が一の時のために保証があれば安心できる

ちなみに、仕事柄これまで色々な歯医者さんとお会いしてきましたが、「ホームページをしっかり作っているからこそ名医」とは限りません。

というのも、ホームページがなかったり古かったりしても、口コミだけで予約がいっぱいになる歯医者さんというのは一定数あります。

みなさん気になった歯医者のホームページをチェックしてどんなところかを調べるかと思いますが、一概に「ホームページがしっかりしている = 良い歯科医院」ではないというのも覚えていてくださいね。

ポイントをおさえて選んだ歯医者は安心できる歯医者でした

先ほどお話した3つのポイントから歯医者を選び、迎えた診察の当日。

私はドキドキして、口を開ける瞬間まで「どんなことになるんだろう、歯は抜きたくないな…」と落ち着かない状態でした。

時間になり、いざ、診察が始まります。

まずドクターが私の口の中を見て、「歯の割れ方にもよるけれど、歯は抜かなくてよさそうですよ」と話してくれました。

そして「詳しくはレントゲンを撮ってみないとわからないけれど、なんとかこの一部分を取って、そこから修復できると思います」と説明してくれたことで、不安だった気持ちが落ち着きました。

その後レントゲンを撮って、ドクターは「歯は抜かなくても大丈夫です、こんな風に治療しましょう」と治療の内容を教えてくれました。

最初に「歯は抜かなくていい」と説明してくれたことで、

歯医者に通うにあたって、不安なことがなく、安心して治療を任せられるかどうかの大切さを改めて感じた一件でした。

まとめ

歯やお口にトラブルが起きたとき、どんな風に歯医者を選べばいいか?

いろんな歯医者を見てきた私個人の意見としては、

技術よりも、私たち患者に対してどんな姿勢で治療してくれるのか

が一番大事だと思っています。

「不安を抱えて歯医者に来た患者さんに、まずは安心してもらいたい」「どんな治療になるのかきちんと説明しよう」などですね。

まずは私たち患者を安心させてくれて、そのうえで治療において色々な選択肢を提示してくれる。

それが、歯医者を選ぶにあたって重要なポイントだと私は考えています。

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽浩之

兵庫県神戸市在住の私(丹羽浩之)は仕事では長年、全国の歯科医院と接点を多く持ってきており、2児(小学生と幼稚園児)の父親でもあります。
そして親として、子供たちに健康の大切さを伝え、歯を大切にする習慣を自立的に身につけてほしいと願っています。

なぜならお口は「食べられる、話せる」からはじまり、「歩ける、話せる」にも影響し、また全身の病気や慢性疾患になるリスクも大きく変わってくるためです。
しかし、こんな大事なことを「どこからもきちんと教えてもらう機会がない」、これが日本の実情です。

仕事柄、私を知る人から「(自分の地域で)おすすめの歯科医院はないですか」「どうやって自分にあった歯科医院を選べばよいですか」といった相談を数知れず受けてきました。
そして、ほかにも同じような悩みを持っている人たちが大勢いるのではないかと思いました。

そこで、私のこれまでの経験値を含めた情報は、そのような方々のお役に立てるのではと思いこのサイトを立ち上げることにしました。
また、このサイトでは予防歯科の情報提供のあり方として、「患者の立場」を最も大切に考えています。

仕事では歯科医院の経営コンサルタントとして15年間で500件以上の歯科医院に関わってきました。
その中で、日本人の予防歯科(定期健診)への関心の低さが、常に課題としてありました。

予防歯科に通う習慣がある人とそうでない人とでは、人生における生活の質が全く違ってくることを医院に通う患者さんを通じて知りました。
なお、このサイトで医学的に正確な情報が必要な部分については、私が15年に渡って信頼を築いてきた歯科医師、歯科衛生士、医師の方々にご監修して頂いたり、引用元を明記した上で情報提供します。