歯科検診はどんな歯科で受診するべき?知っておきたい5つの【必須】ポイントとその理由

予防歯科の重要性を知り「いざ、歯科検診を受診しよう」とスマートフォンを使って検索してみても、どこが信頼できそうで長く通い続けられそうな歯科医院か分からないということがありませんか?

知人や家族の紹介があればいいのですが、なぜそこの歯科医院が良いのか明確に答えてくれる人がいないと、一歩を踏み出せませんよね

そして患者は「見立てがいい、腕がいい、ついでに優しい」歯科医師がいる医院を探しています。

私もそうですが、患者は歯科医師ではないので、その見極めに自信が持てないものです。

そこで、歯科検診にはじめて通う人が、信頼できる予防歯科を探す5つのポイントとその理由、そしてその確認方法までを、私の15年の経験を振り絞って書いてみました。

Ⅰ.歯科検診の重要性が分かっても行動できないのには理由があります

「歯科の予防歯科(以下、歯科検診)に関心はあるが、どこで受診したらよいか」

「歯の重要性を知って、歯科検診をはじめたいと思いながらもなかなか一歩が進まない」

「以前、歯科検診に通っていたが、急用が入ってキャンセルして以来、通わなくなってしまった・・」

「歯石取りは気持ちいいので定期的に行きたいが、どこの歯科医院がよいのか分からない」

「これからはじめて歯科検診に通いたい」

このような人が増えています。

歯科検診は治療と違って痛みがないため、はじめの一歩が重かったり、継続することが難しいと感じるのは普通のことです。

そして50代以降になって「歯科検診に通っておけばよかった・・」と後悔する人が日本人にはいっぱいいます。

以前、ビジネスパーソン向けのプレジデントという雑誌(2012年11月12日号)で、1,000人のシニア向けアンケート結果がのっていました。

そこに70代の健康に関するテーマで、

「歯科の定期検診を受けておけばよかった」

最大の後悔という結果がでていました。

歯の後悔は高齢になってから・・と悔やまれる方は本当に多いのです。

そのため私がお伝えしたいことは「歯科検診に関心を持った人」も「以前、歯科検診に通っていたがやめてしまった人」も、関心が湧いた時に行動することが一番、ということです!

「今でしょ!」ってやつです。

実は、歯科検診を推進する歯科医院でもこの問題は大きな課題で、よく院内でも話あわれています。

私自身もコンサルタントとして歯科医院さんから「歯科検診に通う人をどう啓蒙し、増やしていけばよいか」という相談をよく受けます。

Ⅱ.信頼できる歯科を見極めるポイントはどこか

自分に合った歯科医院が運よく見つかれば、生涯にわたってお付き合いできます。

しかし、この信頼できる歯科医院を見つけることが、とっても難しいんですよね。

例えば、スマートフォンで【神戸 歯科検診】というように、地域の歯科医院を検索するとズラッと歯科医院がでてきますよね。

この一覧から試しにいくつか歯科医院をクリックしてみても、見極めるポイントが理解できていないと

「どこが良いのかさっぱり見当がつかずに、結局は歯科医院に行かなかった」

となりかねないのです。

そして誤解を恐れずに言えば、歯科検診は治療と違って見立てや技術が一流!よりも大事なことがあります

歯科検診は神経を抜いたり、インプラントを入れる手術とは違うんです。

だから、治療で信頼できる歯科医院を選ぶ基準とは違う。

これが、私が15年以上に渡り数多くの予防型歯科医院に関わってきた結論です。

それでは、いろんな歯科医院で歯科検診を受診してきた私から信頼できる歯科医院を見極めるポイントをご紹介しますね。

ポイントには【必須】5つ【任意】5つがあります。

今回ご紹介する【必須】5つを全て満たしていることが望ましいのですが、予防型歯科医院として進化中の医院も多いため、5つを満たす歯科医院は中々みつかりません。

そこで最低3つ以上を満たしている医院に通うことをおすすめします。

なお、【任意】については「満たしていると長期に渡って快適に受診し続けられる」という観点のポイントのため、参考程度に捉えてくださいね。

【必須】

1) ホームページや動画で「歯科検診の大切さ」についての説明がある

2)歯科衛生士が複数人いる

3)初診カウンセリングがあり、話を聞いてくれる

4)お口の中の状況を、継続的に管理できる仕組みがある(データベースやファイルなど)

5)そこで働く歯科スタッフも歯科検診を受診している

【任意】

1)歯科衛生士さんが退職により1年以内に何人も変わらない

(ただし、結婚や妊娠などで休職することはよくあります)

2)歯科衛生士さんが担当制である

3)歯科検診専用のユニット(チェア台)がある

4)「かかりつけ歯科機能強化型歯科診療所」の認定を(厚生労働省から)受けている

5)唾液検査やケアグッズに力を入れている

Ⅲ.【必須】5つに選んだ患者視点の理由とその確認方法について

それでは、1つずつ以下に解説いたします。

【必須】の中でも事前にホームページなどで確認できる項目は1)~3)ぐらいです。

そのため歯科検診をお試しで1回受診してから確認し、満たしていなさそうであれば、他の医院に変えることもご自身にあった生涯付き合える歯科医院を見つけるためには必要になるかもしれません。

1)ホームページで「歯科検診の大切さ」についての説明がある

「なぜ歯科検診を大切に考えているのか」という考えがしっかりある医院と、何となく「歯科検診がブームだからやっている」医院では、歯科検診に対する知識の深さも情熱も異なります。

それが結果、患者として通うあなたへの処置内容や情報提供などにも影響してくるでしょう。

そのため「どういう考えのもと、歯科検診を推進しているのか」についてしっかり記述してある、もしくは動画で伝えていることは、あなたの受診後に信頼を築けるか否かに大きく関係します。

実際、ホームページ業者が他の歯科医院のページに書いてある内容をパクってそのまま貼り付けているだけの歯科医院も結構あります。

自分の想いかパクリか・・読めばなんとなく分かりますよね(笑)

<確認方法>

ホームページの「トップページか歯科検診ページ」で確認しましょう。

2)歯科衛生士が複数人いる

歯科検診を主に行うスタッフは、歯科医師ではなく歯科衛生士という国家資格をもったスタッフです。

そのため、歯科衛生士が複数いる医院では、歯科検診に通う患者さんも多いと考えられ、また歯科衛生士同志も切磋琢磨しながら成長しています。

普通、歯科医師は歯科衛生士に歯科検診の処置を教えられないものですよ。

だって治療と予防では全く違いますから。

だから「歯科医師である院長は歯科検診のことは歯科衛生士に任せきり」という医院は特別なことではないんです。

だとしたら1人しかいない歯科衛生士さんは誰からもチェックされずに我流でやっていることもあり得るし、その人が辞めたら、あなたはどうなりますか?

歯科衛生士が1人しかいない歯科医院が全てそうとは言えないですが、我が子を通わせるとすれば、私としてはこのポイントは大きいです。

<確認方法>

ホームページの「スタッフ紹介」のページで確認しましょう。

3)初診カウンセリングがあり、話を聞いてくれる

この10年で、初診にカウンセリングを行う医院さんが増えました。

あなたも経験したことがありませんか?

実は、初診カウンセリングなんて歯科医院からすると何の保険点数も加算されないんですよ。

じゃあ何のためにやってるの?というと、あえて行ってるのは「患者さん一人一人の思いや事情を踏まえて歯科検診を推進していきたい」という考えがその歯科医院にあるからなんです。

だから初診カウンセリングを行っているところは、一方的でなくお互いに関係性を築ける医院であり、信頼関係を築きやすい医院と言えます。

保険点数のことだけ考えている歯科医院は、面倒くさくてこんなのやらないからね。

<確認方法>

ホームページの「診療の流れ」のページで確認しましょう。

4)お口の中の状況を継続的に管理できる仕組みがある(データベースやファイルなど)

歯科検診は3カ月に1回というように定期的に通いながら、お口の中の状況にあわせてメインテナンスをしてくれます。

そのため、歯周ポケット、出血量などの経過が時系列に保存してある医院さんは、過去から現在の変化を見ながら今後のメインテナンスの方向性を考えてくれる医院と言えます。

例えば、あなたの愛車もこれまでのメインテナンス経緯が分かってくれている修理屋さんにお願いするほうが安心感を持てますよね。

真剣に歯科検診に取り組んでいる医院では、データベースを使って患者さんの情報を一元管理していたり、健康ファイルといったファイルにお口の中の写真や歯周ポケットの推移をグラフ化して管理してくれています。

これだってデータ管理していれば保険点数加算されるわけではなく、歯科医院が本当に患者さんのことを思ってやってくれてるわけです。

だってデータ管理って、自分のパソコン1つとっても面倒くさいじゃないですか。

ホームページにこのような継続管理の方法についてしっかり記述されている医院さんであればベストなんですが、実際にデータベース管理を行っていても、わざわざ記述していない医院さんも多いのが実情です。

<確認方法>

ホームページの歯科検診ページを確認する。

または受診した後に経緯を単に口頭で説明するだけか、データベースやファイルを使って説明するかを確認しましょう。

補足ですが、歯科検診の患者さん情報一元管理で日本一売れている製品にDental X(プラネット社)があります(2019年9月現在で全国の歯科医院の10%程度の医院さんが使っています)。

5)そこで働く歯科スタッフも歯科検診を受診している

これも非常に重要です。

歯科医師や歯科衛生士は歯に関する知識が深いため、歯科検診を受診していることが多いです。

しかし、受付や歯科助手の方は、元々、あなたと同じで歯科には素人の方々が多いんです。

真剣に歯科検診を推進している医院の受付や歯科助手スタッフは、歯科検診の知識を持ち、歯科検診に通う患者さんの変化を実感し、自らも歯科検診を受診していますよ。

その経験をもとに患者さんにお話しすることが、もっとも患者さんの心に響くことも知っています。

逆に歯科検診を受診していないスタッフは「よく分からないけど、院長に歯科検診をすすめるように言われたから伝えている」というようになっています。

どちらが患者さんと信頼関係を築けるか、言うまでもありませんね。

「自分自身がやってないことを患者さんにすすめる」、こんな歯科医院は信頼できないですよね。

<確認方法>

受診時に歯科スタッフに「あなた、歯科検診受けてますか」とは聞きづらいですよね。

そこで、「●●さんは歯科検診をご自身でも受けられて、何か変わったことがあれば教えてもらえますか?」と聞いてみるのはどうでしょう。

Ⅳ.まとめ

歯科検診がメインである予防歯科の探し方は、治療目的で歯科医院を選ぶ基準とは違います。

今回お教えした【必須】5つをおさえて、信頼できる予防歯科を選びましょう。

1アクション
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丹羽浩之

兵庫県神戸市在住の私(丹羽浩之)は仕事では長年、全国の歯科医院と接点を多く持ってきており、2児(小学生と幼稚園児)の父親でもあります。
そして親として、子供たちに健康の大切さを伝え、歯を大切にする習慣を自立的に身につけてほしいと願っています。

なぜならお口は「食べられる、話せる」からはじまり、「歩ける、話せる」にも影響し、また全身の病気や慢性疾患になるリスクも大きく変わってくるためです。
しかし、こんな大事なことを「どこからもきちんと教えてもらう機会がない」、これが日本の実情です。

仕事柄、私を知る人から「(自分の地域で)おすすめの歯科医院はないですか」「どうやって自分にあった歯科医院を選べばよいですか」といった相談を数知れず受けてきました。
そして、ほかにも同じような悩みを持っている人たちが大勢いるのではないかと思いました。

そこで、私のこれまでの経験値を含めた情報は、そのような方々のお役に立てるのではと思いこのサイトを立ち上げることにしました。
また、このサイトでは予防歯科の情報提供のあり方として、「患者の立場」を最も大切に考えています。

仕事では歯科医院の経営コンサルタントとして15年間で500件以上の歯科医院に関わってきました。
その中で、日本人の予防歯科(定期健診)への関心の低さが、常に課題としてありました。

予防歯科に通う習慣がある人とそうでない人とでは、人生における生活の質が全く違ってくることを医院に通う患者さんを通じて知りました。
なお、このサイトで医学的に正確な情報が必要な部分については、私が15年に渡って信頼を築いてきた歯科医師、歯科衛生士、医師の方々にご監修して頂いたり、引用元を明記した上で情報提供します。